【POG 2025-2026】シルク・ホースクラブの期待馬・注目馬

2025年2月25日

ノーザンファーム系の一口馬主クラブのひとつ、シルク・ホースクラブ（馬主としてはシルクレーシング）所属の馬のなかで、早期デビューできそうな馬を紹介します。

具体的には、すでに早めの調教を課しているなど育成状況が順調で、現時点での牧場の評判の良い馬をピックアップしています。

昨今のPOGにおいて一口馬主クラブは外せない存在です。25-26シーズンのPOG指名馬選びに、この記事を役立てていただければ幸いです。

サラキアの23（サレジオ）

現在の調教メニューは、ハロン14～15秒。ノーザンファーム早来の坂路で乗り込まれています。

良いポイントしては「脚取りがしっかりしていること」「パワフルさがあること」「体力面に申し分がないこと」「股関節の可動域が広いこと」など。

気になるポイントとしては「行きっぷりが良いこと」があります。基本的に前向きな気性は競走馬にとって良いものですが、それが行き過ぎるとコントロールが難しくなるという部分もあります。

エピファネイア産駒にはそういう部分が見られる馬もいるのでやや気になるというところ。ただ、今後その点がエスカレートしていかなければ問題はないでしょう。

動画を見たところ、現時点での坂路での動きは、同世代のシルクレーシングの馬のなかで最も良いと感じました。早い時期からバリバリ動くエピファネイア産駒というのはどうなのかという点は少し気になりますが、楽しみな一頭です。

ウィクトーリアの23（ペルウィクトール）

現在の調教メニューは、ハロン14～15秒。ノーザンファーム早来の坂路で乗り込まれています。

良いポイントしては「前向きさがあること」「トモの力強さ」「大きな跳びと良質なフットワーク」など。気になるポイントとしては「口向きが硬いところがあること」「サートゥルナーリア産駒特有の敏感な面があること」などがあります。

現3歳世代が初年度産駒であるサートゥルナーリアの子は、少し敏感な部分があるようですね。ただその点も、調教を進めていくうちに収まってきているとのことなので、現時点では大きな心配はいらないかもしれません。

ジェイウォークの23（ジェイストリーク）

現在の調教メニューは、ハロン15秒を切るくらい。ノーザンファーム空港の坂路で乗り込まれています。

良いポイントしては「調教を軽々こなしていること」「併せ馬でもきちんと収まること」「気性にメリハリがあること」「特に課題がなく非の打ちどころがないこと」など。

気になるポイントとしては「トビが大きくゆっくりとしたキャンターでは良さが出ないこと」「脚元で疲れがたまりやすい部位があること」などがあります。

ノーザンファーム空港や早来では多くの良血馬が育成されていますが、その中でも優等生のようですね。馬格のある馬なので脚元については注意が必要かもしれませんが、順調に行けば早くから走りそうです。

バラーディストの23（カヴァレリッツォ）

現在の調教メニューは、ハロン15秒。ノーザンファーム空港の坂路で乗り込まれています。

良いポイントしては「進度が一番早い組で調教されていること」「体をしっかり使った良いバランスで走れていること」「厳寒期においても毛艶が良く体調面が良さそうなこと」など。

気になるポイントとしては「背中に硬さがあること」「脚元で疲れがたまりやすい部位があること」があります。

身体面でやや気になる点のある馬のようですが、血統や動きは申し分ないようなので、このまま順調に進んでいってほしいですね。

パールデューの23（サンラザール）

現在の調教メニューは、ハロン15～16秒。ノーザンファーム空港の坂路で乗り込まれています。

良いポイントしては「ハロン15秒の調教でも走りに重苦しさはないこと」「とても真面目に走ること」「調教が進んでも飼い葉食いが良いこと」など。

気になるポイントとしては「普段はおとなしいものの、促すと爆発的に燃えてしまう面があること」「以前DDSPのような症状が見られたことがあったこと」「動きにはやや硬さが感じられること」「ハミに反発するような感じで突っ張ってくることがあること」などがあります。

インヘリットデールの23（ポエティックデール）

現在の調教メニューは、ハロン15～16秒。ノーザンファーム空港の坂路で乗り込まれています。

良いポイントしては「前向きな気持ち持ちつつも走りは抑えがきいていること」「パワーが感じられる走りになってきたこと」「他馬が慌てても落ち着いていること」「毛艶が落ちず、ボディコンディションが保たれていること」など。

気になるポイントとしては「脚元で疲れがたまりやすい部位があること」があります。

母父ルーラーシップの牝馬ということで気性が気になる血統でしたが、現状特に問題はなく、むしろどっしりしている点は心強いと思います。

ルーレナンの23

現在の調教メニューは、ハロン15～17秒。ノーザンファーム空港の坂路で乗り込まれています。

良いポイントしては「バランスを取って走れるようになってきたこと」「ブレの少ない走りになってきたこと」「1頭でも走ることができるほど気性が安定していること」「パワーは一級品で走りにも力強さが感じられること」など。

気になるポイントとしては「我が強かったり、敏感だったりするところがあること」「周囲の物音に反応しやすいこと」「コーナリングに若干の不器用さを感じられること」などがあります。

アーモンドアイの23（プロメサアルムンド）

現在の調教メニューは、ハロン15～16秒。ノーザンファーム空港の坂路で乗り込まれています。

良いポイントしては「寒い時期でもかなりボディコンディションが良くて見映えがすること」「普段はとても大人しくて扱いやすいこと」など。

気になるポイントとしては「テンションの上がりやすい部分が多少残っていること」「自分からグイグイ動くタイプではなさそうなこと」「動きに若干硬さが感じられること」「徐々に良化しているもののまだ力強さに欠ける印象があること」などがあります。

あのアーモンドアイの2番仔で早期移動ができそうということで、要注目ですね。兄のアロンズロッドは1勝してこれからというところで骨折が発覚してしまいましたが、きょうだいでの活躍を期待したいです。