「野暮」の意味と読み方とは?使い方や例文もあわせて解説
「野暮」という言葉を聞いたことはあるけど、意味や読み方がイマイチわからないという人は多いかもしれません。
ここでは「野暮」の意味と読み方、使い方、類語や対義語、英語表現などについて説明します。
「野暮」の意味
「野暮(やぼ)」は、日本語で「洗練されていない」「風情や趣を解さない」といった意味を持つ言葉です。
また、機転が利かず場の空気を読めないような行動や言動を指すこともあります。もともとは武士社会で使われた言葉で、都会的な感覚に欠ける振る舞いや人を形容する表現でした。
現在では、センスがないことや無粋な振る舞いを指すことが一般的です。
「野暮」の使い方と例文
「野暮」は、人や行動、状況に対して否定的に使われることが多いです。
特に、空気を読まずに場の雰囲気を壊してしまう場合や、細かいことを気にして趣を損なうような状況で使われます。
以下、例文です。
- 彼の冗談を真に受けるなんて、野暮だね。
- 細かいことを気にするのは野暮だから、もっと楽しもう。
- デートでその話題を出すのはちょっと野暮だよ。
「野暮」の類義語
「野暮」に似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 無粋(ぶすい)
- 鈍感(どんかん)
- 凡庸(ぼんよう)
無粋(ぶすい)とは、美意識や趣に欠けた振る舞いを指します。
「無粋な質問をするのは控えよう」というように使います。
鈍感(どんかん)とは、相手の気持ちや場の雰囲気を察する能力に欠けていることを表します。
「そんなに気づかないなんて鈍感だね」というように使います。
凡庸(ぼんよう)とは、平凡で面白みや独創性がないことを表します。
「凡庸なアイデアでは企画が通らない」というように使います。
「野暮」の対義語
「野暮」の対義語は、「洗練されている」「風流がある」「趣を理解している」などの意味を持つ言葉です。
- 粋(いき)
- 風流(ふうりゅう)
- 上品(じょうひん)
粋(いき)とは、美意識に優れ、趣や風情を理解していることを表します。
「彼の立ち振る舞いは粋だね」というように使います。
風流(ふうりゅう)とは、趣のあることや、芸術的・感覚的に洗練された様子を表します。
「秋の風景を楽しむなんて風流だ」というように使います。
上品(じょうひん)とは、言動や態度に品格があり、洗練されていることを表します。
「彼女の服装はいつも上品だ」というように使います。
「野暮」の英語表現と例文
「野暮」を英語にする場合、「unsophisticated(洗練されていない)」「tactless(気が利かない)」「boorish(無粋な)」などが適しています。
文脈に応じて適切な表現を選びましょう。
以下、例文です。
- It was tactless of him to make such a joke in front of everyone.(みんなの前でそんな冗談を言うなんて野暮だ。)
- His outfit looked unsophisticated compared to the others.(彼の服装は他の人たちに比べて野暮に見えた。)
- Asking about the price of the gift was a bit boorish.(プレゼントの値段を聞くなんてちょっと野暮だね。)
まとめ
「野暮」という言葉は、洗練されていない振る舞いや場の空気を壊すような行動を指します。
反対に「粋」や「風流」といった言葉がその対義語として使われます。
この言葉を理解して活用することで、言葉遣いに深みを加え、コミュニケーションの場面で気の利いた表現ができるようになります。
適切なタイミングで「野暮」という言葉を使いこなし、センスの良さをアピールしましょう。
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