サイコパスの霜月美佳はかわいいけど無能?霜月嫌いが多い理由を検証

2019年2月9日

霜月美佳
PSYCHO-PASS サイコパス公式サイトより引用

この記事は、「PSYCHO-PASS サイコパス」に登場する霜月美佳の解説記事です。

霜月美佳」と検索すると、関連検索に「かわいい」と出ますが、それ以上に「うざい」「無能」「いらない」「嫌い」などのネガティブな言葉が並びます。

なぜ霜月美佳はそこまで嫌われているのか?無能だと思われているのか?

その点について、霜月美佳のアニメでの行動、セリフなどをもとに検証しています。

霜月美佳が嫌いないわゆるアンチの方も、逆にファンの方も、ぜひ一緒に、彼女が嫌われている理由や本当に無能なのかどうかを考察しましょう。

※ ネタバレ全開なので気をつけてください。

霜月美佳のプロフィール


PSYCHO-PASS サイコパス公式Twitterより引用

霜月美佳は、「PSYCHO-PASS サイコパス」に登場する、公安局刑事課一係の監視官です。

  • 名前 : 霜月美佳(しもつき みか)
  • 所属 : 公安局刑事課一係
  • 生年月日 : 2096年2月14日
  • 血液型 : B型
  • 身長 : 160cm
  • チャームポイント : そばかす

霜月美佳はサイコパスの登場人物

霜月美佳は、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」やそのノベライズ、コミカライズなどに登場する女性のキャラクターです。

「PSYCHO-PASS サイコパス」は近未来の日本を舞台に、警察が活躍するSF(サイエンスフィクション)です。

人間の心理状態や性格傾向を計測して数値化する「シビュラシステム」。

そのシビュラが示す値は「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼ばれ、犯罪に関する数値「犯罪係数」が高い者は、罪を犯していなくても「潜在犯」として裁かれます。

その潜在犯を取り締まるのが、監視官や執行官と呼ばれる「公安局」の刑事。彼らは、シビュラに接続されている特殊拳銃「ドミネーター」を使って、治安維持活動を行います。

その監視官の1人が、霜月美佳です。

霜月は、アニメ第1期の6~8話では女子高生として、1期22話では当時史上最年少の監視官として登場。その後、2期では主要な登場人物として活躍しました。

直感力に優れ、「犯罪係数の高い人間は速やかに排除すべき」という考えを持った、バレンタインデー生まれの女子です。

1期・2期・映画に登場

霜月美佳は、アニメ1期、2期、劇場版などに登場しています。

  • アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」
  • アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス 2」
  • 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス
  • PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰

1期では女子高生として登場し、同じ学園の王陵璃華子(おうりょう りかこ)によって幼馴染を殺害されるというツライ経験をしています。

1期の最終話で当時史上最年少の監視官に着任し、2期では全編通して重要なキャラクターを演じています。

また、映画「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」では主役の常守朱(つねもり あかね)のピンチに現れ、出番は少ないながらも健在ぶりをアピール。

そして、最新作「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰」では主役を張っています。

霜月美佳の声優さんは?

霜月美佳の担当声優は、アイムエンタープライズ所属の「佐倉綾音」(さくら あやね)さんです。

佐倉綾音さんは「あやねる」という愛称で親しまれており、代表作は「ご注文はうさぎですか?」(ココア)、「四月は君の嘘」(澤部椿)、「僕のヒーローアカデミア」(麗日お茶子)など。

他の代表的な出演作は以下のとおりです。

  • 夢喰いメリー : メリー・ナイトメア
  • 東京レイヴンズ : 大連寺鈴鹿
  • ハイスクールD×Dシリーズ : ギャスパー・ヴラディ
  • テラフォーマーズ : エヴァ・フロスト
  • ニセコイ: : 小野寺春
  • ボールルームへようこそ : 花岡雫

子供の頃は「ボクっ娘」だったらしいですが、本当でしょうか。そんな女の子が実在するのだろうか…。

霜月美佳が嫌いな人が多い理由とは


PSYCHO-PASS サイコパス公式Twitterより引用

それでは本題である「霜月美佳を嫌いな人が多い理由」を考えていきましょう。

個人的には、以下の3つが霜月が嫌われているおもな理由だと考えます。

  • 常守朱の祖母が死ぬキッカケを作ったから
  • 物凄く性格が悪いから
  • 仕事に対して不真面目だから

それぞれ詳しく見ていきましょう。

常守朱の祖母が死ぬキッカケを作ったから

霜月美佳は、常守朱(つねもり あかね)の祖母、常守葵(つねもり あおい)が死亡するキッカケを作りました

霜月は2期8~9話で、東金美沙子(とうがね みさこ)・東金朔夜(とうがね さくや)親子の暴露により、シビュラの正体を知ります。

シビュラの正体を知った霜月は東金朔夜に逆らえなくなり、東金はなかば脅迫ぎみに、常守葵の居場所を探るよう霜月美佳に命じます。

霜月から得た情報をもとに常守葵を誘拐した東金は、そのまま彼女を殺害。

多くの視聴者が感情移入する、2期の主人公の常守朱。その肉親が死亡するキッカケを作ってしまったため、霜月は多くの人に嫌われてしまったのです。

さらに、その後の言動がよくありませんでした。以下のようなセリフと行動から、火に油を注いでしまいました。

  • 「私は悪くない私は悪くない私は悪くない私は…」(現実逃避)
  • 「大丈夫。私はシビュラの意思に従っただけ。サイコパスが濁るわけない」(責任転嫁)
  • 「このままじゃいけない…全てあいつが悪いんだ…あいつが…!」(責任転嫁)
  • 「こうしなきゃ私がクリアじゃなくなるの」(東金にドミネーターを向けながら)
  • 「私を濁らせる人間なんて…消えればいい!」(本音)

霜月は、自分のサイコパス色相を濁らせる原因になる東金に手を掛けようとしますが、それを為す前に東金は死亡。

その一連のシーンで放った上記のセリフが、彼女の評価を地に落としました。

そして最終話の終盤、霜月が唯一、心を許している執行官の六合塚弥生(くにづか やよい)と、以下の会話をします。

六合塚「桒島(くわしま)の証言から、常守監視官の親族の情報を流したのは東金朔夜と判明。しかし彼がどこで情報を手に入れたか、今となってはわからない」
霜月「残念です」
六合塚「誰であれ、許す気はないわ」
霜月「同感です」

いやいや「同感です」って…。

東金に脅された段階では情状酌量の余地がありましたが、その後の言動を見ると「嫌われても仕方ないな」と思わされてしまいます。

物凄く性格が悪いから

霜月美佳を嫌っている人たちがよく挙げる理由が、「性格が悪いから」です。はたして、彼女は本当に性格が悪いのでしょうか。

結論から言うと、私は「霜月は、性格は悪くない。”物凄く性格が悪い”んだ」と思っています。彼女の言動を振り返りながら、説明します。

「はぁ!?逆でしょ普通。執行官を盾にすればいいのに」
「執行官の意見など聞いていません」

霜月は1期で、潜在犯の手によって親友を失っています。そのため、潜在犯である執行官には厳しい態度を取ります

「この世界ではそれが当たり前」という反論がありますが、アニメ本編を見た限りでは、二係や三係にも、執行官にそこまで横柄な態度を取っている監視官はいません。

1期では、常守朱は執行官に対して、ひとりの人間として接していました。霜月が彼女と比較され、「性格が悪い」と思われてしまうのも仕方のないことでしょう。

「規律に従い、先輩のご家族は安全な場所で、警護ドローンの保護下に置かれるはずです。その必要性に関して、私は疑問に感じますが」
鹿矛囲(かむい)なんているはずがない。いもしない犯人を追いかけていればいいじゃないですか、先輩は」

常守の部屋に、一連の事件に共通する「WC?」というメッセージが見つかったときのセリフです。

このメッセージを残した、2期のラスボスである鹿矛囲桐斗(かむい きりと)について、このときはまだ常守以外はその存在を信じていませんでした。

そのため霜月は常守の正気を疑い、上記の発言をしたのです。

確証のないものを追っている常守に真正面から反発した霜月ですが、共犯者の証言があるにもかかわらず「いもしない犯人」と断定するのも、またおかしな話です

最終的に鹿矛囲が存在することは明白となりましたが、ついに霜月による謝罪は行われませんでした。

「不得手な後輩じゃ、この程度でも手に余る仕事だと思ってますかぁ」
「気分いいんじゃありませんか、先輩は。鹿矛囲がいるって証言者が増えて」

完全に「ただ突っかかってるだけ」です。一事が万事、このような調子です。

このあと常守が「逆よ」と指摘したとおり、鹿矛囲の存在が立証されると、シビュラや公安局にとって大きな問題が生じることになります。

霜月にとっては、「何か大きな犯罪を犯そうとしている不気味な潜在犯」がいるかいないかよりも、先輩と自分の力関係のほうが大事なようです。

「どうもしないわよ。青柳(あおやなぎ)監視官からの連絡を待ちます。勝手に動いて何かあったら、私の責任になるじゃない」
「余計なことしないで。現場指揮官は私でしょ」

メディカルケア施設での立てこもり事件のときの発言です。

時間の経過とともに、施設内の人質たちのサイコパスは悪化。最終的に、多くの市民が潜在犯となり執行されてしまいます

もし霜月が責任を恐れずに早めに行動を起こしていれば、犯罪係数300超の人間は出なかったかもしれません。

これに関してはタラレバではありますが、霜月より経験豊富な六合塚は行動を促していましたから、霜月に判断ミスがあったのではないかと考えてもおかしくないでしょう。

問題は、それが経験不足によるものではなく「責任を回避したい」という自己保身の気持ちによるものだったことです。

ちなみに、多くの人質がエリミネーターで執行された後、霜月は六合塚に慰めてもらってスッキリ。すぐに立ち直っています。

判断ミスにより多くの市民を死なせてしまったかもしれないという事実も、彼女にとってはあまり問題ではなかったようです。

「何勘違いしてんの!?執行官を下がらせて前線に立つなんて。ちょっとサイコパスがクリアだからって調子に乗って」
「濁っちゃえばいいのに」

常守が港で犯人と死闘を繰り広げているときの発言です。

サイコパス色相が濁ると逮捕または処刑されてしまう世界で、同僚に対して「濁っちゃえばいいのに」などという発言ができるのは恐ろしいです。

嫉妬からくるセリフですが、完全に度を越しています。

同僚が死ぬかもしれないときに彼女は何をやっていたかと言うと、内偵です。常守にドミネーターを向けた東金朔夜を怪しみ、彼の部屋に潜入して調べていたのです。

そう書くと「常守のために行動して、偉いじゃないか」と思うかもしれませんが、そこで見つけた手掛かりを、霜月が常守に報告することはありませんでした

彼女が報告した相手は、公安局局長の禾生壌宗(かせい じょうしゅう)のみ。つまり密告ですね。常守のためではなく、常守を排除して自分が一係のトップになるためだけに活用したのです。

「こっちもやること多すぎてパンクしますよ!」
「負担が重すぎるんじゃないかって話です」
「時代遅れです、そういうの」

ちなみに、東金の部屋に忍び込む直前、霜月が常守に対して何を言っていたかと言うと、上記のセリフです。

負担が重いことを理由に先輩に突っかかっていましたが、自分は何もしていません。捜査活動ではなく、自分だけに利のある東金の調査を行っていたわけです。

負担がかけられた執行官のための発言と取れなくもないですが、前述のとおり、霜月は執行官のことを犯罪者としか思っていません。ただ単純に、目の上のタンコブに反抗したいだけなのです。

「常守朱監視官の問題行動について、局長には何度も報告書を提出したはずです。その返答をお聞かせ頂けませんか」
「過度な現場主義、確信のない事柄に執着する偏った思想、執行官の扱い、それら全てにおいて常守監視官は大きな問題を抱えています」
「同僚の目を覚まさせるのも、職務の一環と心得ています」

禾生局長へのチクリ現場です。

「確信のない事柄に執着する偏った思想」は結果的に常守が正しかったし、それは霜月が「過度な現場主義」と思っていた捜査活動で得られた成果です。

つまり結果的には「常守朱監視官の問題行動」は無く、目を覚ますべきだったのは霜月だったのです。

「こんなデータ、私たちのところに下りてきてない。なんなのこいつ!?」

東金の隠されていた経歴を見たときの発言です。

ちなみに、霜月お得意の単独調査です。この直後、呼び出しがかかってメンバーのもとに向かいますが、彼女が東金の危険性を誰かに告げることはありませんでした

同僚の監視官がストーキングまがいの行為にあっており、さらにその容疑者が危険人物だと判明したのに、当人はおろかチーム内の誰にも共有しなかったのです。すごいね、霜月!

「なぜ口頭で報告しなかったんですか!これはあなたの伝達ミスです!」

霜月が、執行官の雛河翔(ひなかわ しょう)の報告書を見ていなかったことが発覚したときの発言です。

直前に隠されていた東金の経歴を発見しており、自分はそれを常守には伝えていないにも関わらず、雛河にはこの態度です。

他人の粗探しに集中し、通常業務がおろそかになっています

しかし、このときは「プン!」というような表情とともに頬を赤らめていたので、個人的には他のシーンに比べて全然かわいい反応だと思いました。この発言は許します(上から)。

「それ必要なことですか?証言者を確保したんだから聴取で聞き出せば済むことです」
「あんたでいいわ、手を貸しなさい」

常守に頼まれた、鹿矛囲の治療記録の調査についての発言です。

鹿矛囲が絡んだ事件の重要参考人である、枡嵜葉平(ますざき ようへい)の身柄を確保した際に、彼の証言の裏を取るために聴取と並行して行うよう指示されたものです。

とても重要な仕事であり、刑事として当たり前の仕事だと思うのですが、霜月は気に入らなかったようです。先輩のやることにはとにかく反抗します。

オフィスに戻った霜月は、さっそく雛河に押し付けます。否定からの押し付け、綺麗なコンビネーションです。

ちなみに、このとき雛河は別の仕事を任されていました。

常守から、航空機事故の犠牲者全員の成長復元ホロを作成するよう命じられていたのです。その指示を見ていた霜月は、その仕事量の多さを想像して「ゲロゲロ」というような表情までしていました。

それにもかかわらず、その雛河に仕事を押し付けたわけです。本当に、自分は一切仕事をしたくないのです。

「知らないわよ、後は任せたわ」
「やっぱりこの件は私が調べます。雛河は成長復元ホロの作成を。先輩からの命令でしょ」

雛河に仕事を押し付けたあと、雛河の独り言に対して「そんなの知らん」と一蹴したシーンです。

前出の「鹿矛囲の治療記録の調査」をした雛河が、「手術記録の閲覧レベルがすごく高い設定になっているのはなぜだろう」と言ったことに反応したものです。

その後、雛河がさらに「考えられるのは技術、もしくは薬剤特許を取得するため」と可能性を絞ったところ、霜月は2つ目のセリフを言います。

特許というキーワードから「東金財団」の存在が思い浮かび、それが常守を排除するのに役立つ情報であると考え、一度放り投げた仕事を奪い取ります

押し付けたと思ったら、今度は見事なまでの横取りです。

この後、霜月は常守を追い落とすための情報を得るため、単独調査に出かけます。周りのことは一切お構いなしに、自分がやりたいことだけをやるのです。

本当にどうしようこの子…。

「東金朔夜の影響により常守監視官も近い将来、犯罪係数が上がると予想される」
「しかし常守監視官本人は意にも介さず、忠告も受け入れようとしない。これは由々しき事態だ」

捜査をほっぽり出して、同僚の粗探しをし、その結果を報告書にまとめているときの発言です。

他のメンバーがチーム内で情報を共有しながら頑張っているときに、霜月は単独調査を行い、チームへの連絡は「引き続き医療機関をあたる」というもののみ

ちなみに報告書の中身は、途中までは事件の真相に近づいていましたが、最終的な結論は間違ったものでした。

しかもなぜか、内容が事件とはあまり関係のない内部告発に強引に切り替わり、彼女のその日の捜査活動の主目的は「同僚から監視官権限を奪うこと」だったことが判明します。

他のメンバーが真相解明に向けて一致団結しているときに、霜月は嫉妬心と自己顕示欲から、同僚を蹴落とすための行動をとっていたわけです。

ここまでくると、違う意味でのサイコパスですね…。

「私は悪くない私は悪くない私は悪くない私は…」

東金の要求どおりに常守葵の情報を提供した結果、常守葵が誘拐され、耳を切断されたことを知ったときの反応です。

気持ち良いくらいの責任転嫁です。

東金とシビュラ(東金美沙子)の関係を理解していたなら、東金がシビュラの意思を反映していないことはわかっていたはずです。つまり、東金の要求を拒否することも不可能ではありませんでした。

東金の危険性と、彼の目的(常守朱を黒く染めること)を知っていたなら、その情報を渡すことで何が起きるか想像できたはずです。

しかし霜月は東金に屈し、命じられるままに常守葵の情報を渡してしまいました。

「そう、私しかいないんだ。私が一係のトップなんだ」

常守朱が待機を命じられ、自分が一係の指揮権を握ったときの発言です。

祖母が誘拐された常守は、当然の成り行きとして待機を命じられます。その結果、霜月が一係の指揮を執ることになりました。

同僚の肉親を危険な目にあわせ、その結果得た立場を喜べる性格。すでに自分のしでかしたことは忘れているようです。末恐ろしい存在です。

「私が一係のトップなんだ」というセリフ、水を得た魚のような表情と振舞いから、今までの言動は、自分より能力の高い常守に対する嫉妬からくるものであったことが、明らかとなった瞬間でした。

自分の目的が実現し、本心が隠せなくなったのでしょう。

何度も報告書をあげてカセイに密告し、「同僚の目を覚まさせる」と言っていたのは自己欺瞞であり、本当は「常守が邪魔だった」だけなのです。

常守や他のメンバーが常に外を向き、捜査を懸命に進めていたあいだ、霜月はひたすら自分の目的(自分のサイコパスが濁らないよう、常守を排除すること)のためだけに、内向きに行動していました。

こういう人間を、性格が悪いとは言いません。物凄く性格が悪い、と言うのではないでしょうか。

この後は「常守朱の祖母が死ぬキッカケを作ったから」で説明したとおりです。

周りの活躍により事件が収束したあと、東金を執行しないと自分のサイコパスが濁ると考え、東金のもとへ向かい、そこで「責任転嫁と自己保身の大爆発」を起こします。

東金の死を見届けたあと、霜月は天を仰ぎながらこう言います。

「私…ここから先へは進みません。秘密は守ります。いえ、全部忘れます!何も知りません!私、シビュラを信じます!私、この社会が大好きですから…!」

仕事に対して不真面目だから

霜月美佳が嫌われている理由の3つ目は、彼女が仕事に対して不真面目であることです。

「潜在犯は速やかに執行すべき」と考えている霜月は、彼女なりの正義を持って仕事をしているように見えます。

しかし「物凄く性格が悪いから」で説明したとおり、彼女はほとんど捜査活動をしていませんし、成果を挙げていません。

爆破犯の事件ではただみんなの後を追いかけていただけだし、メディカルケア施設の事件では責任回避を優先して、動けませんでした。

鹿矛囲の存在を認めず、常守に悪態をつき、鹿矛囲が実在することがわかってからは、常守を排除するためだけの内部調査に終始し、捜査の進展になんら貢献していません

アニメを注意深く見ていると、他のメンバーがミーティングで情報を共有している傍らでたたずんでいるか、あるいはいないだけで、何も提供していないことがわかります。

当然です。捜査らしい捜査をしていないので、彼女が報告できることなど何もないのです。

彼女がやったことと言えば、ドローン乗っ取り事件の後始末くらいでしょう。

嫉妬心から常守に反発し、常守が捜査を進めることが自身のサイコパスを濁らせる要因になるため、常守を排除するという自分の目的のためだけに時間と手間を費やす。

霜月は、仕事に対して不真面目だと言えるでしょう。

霜月美佳は無能なのか?


PSYCHO-PASS サイコパス公式Twitterより引用

霜月美佳に対する評価としてよく見かけるのが「無能」というものです。

霜月は無能なのでしょうか?私は「無能とも有能とも言えない」と考えています。

以下、その理由を説明します。

霜月美佳が無能だと感じるところ

霜月はいくつもの判断ミスをしています。

  • 爆破犯の喜汰沢(きたざわ)の件
  • 喜汰沢が逃亡した際の件
  • メディカルケア施設の件
  • 鹿矛囲の存在を認めなかった件

しかしこれらの判断ミスについては、経験のある青柳監視官なども同じミスをしているので、大きくとがめられるものではありません。

霜月は経験が浅いため、経験不足からくる判断ミスが多いのは仕方のないことでしょう。

問題は「自分の能力を客観的に見られなかった」ことです。

常守がいくら「おかしな行動」を取っているように見えても、数々の事件を解決してきた事実などを鑑みて、彼女の行動の裏にある何かをくみ取ることはできたはずです。

もちろんそれは容易なことではありませんが、鹿矛囲が実在することがわかったときなど、何度か常守の能力の高さに気づくチャンスはありました。霜月はそれをことごとく見逃しました。

常守の実力を測れなかったがために、自分の能力も客観的に見ることができませんでした。

常守と自分自身の評価をしっかり行えば、その差を認識し、常守から捜査の仕方や執行官の扱い方を学ぶことも出来たでしょう。

もし霜月が有能であれば、常守から学ぶ前に、学ぶべき対象を排除しようとはしなかったと思います。仮に排除するとしても、学んだ後にすべきではないでしょうか。

霜月は、周りから学ぼうとしませんでした。

1期で常守は、先輩である執行官と積極的にコミュニケーションを取り、アドバイスを聞いていました。それが経験の少ない自分の糧となることを知っていたからです。

霜月は、潜在犯を嫌悪しているため執行官とはほとんど話をせず、また監視官の常守とも有用な関係性を築こうとしませんでした。

周りを認め、その良いところを吸収しようとしなかった、そう思いいたらないほど自分の能力を過信していたことが、最大の問題だったのではないかと考えています。

霜月美佳が有能だと思えるところ

霜月美佳には優秀な部分もあります

霜月は女学園時代の成績が良く、また史上最年少で監視官になっていることからも、基本的な能力は非常に高いことがわかります。

さらに、王陵璃華子の本質を見抜いていたこと、東金の危険性にいち早く気付いたことなどから、直感力や嗅覚は優れていると考えられます。

サイコパスの世界では「シビュラを信じる」ことは当たり前であり、信奉に近い理念を持つことはおかしいことではありません。

むしろ、シビュラを強固に信じるほど、サイコパス色相はクリアになると思われます。その点でも、ある意味、霜月には資質があったと言えます。

先輩や周りから学び、良いところを吸収すれば、彼女が言うところの「公安局刑事課のエース」になり得たのではないでしょうか。

無能とも有能とも言えない

上記のように、霜月は無能に見えるところと有能に見えるところの両方があり、どちらとも断定できません

霜月は基礎的な能力が高く、頭脳は他の監視官に引けを取らないと思われます。ただ、人一倍強い嫉妬心や自己顕示欲が、その成長を邪魔しています。

霜月は常守に事あるごとに反発しますが、それは仕方のないことです。

常守がシビュラの秘密を知り、その必要性を認めながらも嫌悪していることから生じる「普通ではない行動」に反発するのは、サイコパスの世界では”普通”のことだからです。

しかし、そのときに立ち止まって、そのような対象からもしっかり学ぶべきものは学ぶという冷静かつ謙虚な姿勢があれば、霜月は有能と言える存在に成長できたと思うのです。

霜月美佳はかわいいのか


PSYCHO-PASS サイコパス公式Twitterより引用

個人的な意見ですが、霜月美佳は正直かわいいと思います。ポイントは以下のとおりです。

  • 顔と髪型
  • 1期でのテヘペロ
  • 雛河の報告書を見落としていた時の反応
  • シビュラに心を壊されたところ
  • 百合要素

しかし、なんと言っても一番良かったのは、反社会分子対策の罠にハマッてシビュラの前に突き出されたシーンです。

東金に引きずられ、机の上に顔を押し付けられるカットは、何とも言えない良さがありました。

…いや、そこで喜ぶと、霜月をかわいいと思っているのか疑問符がつきますし、人としてどうなのかと自分自身思うのですが、しかし良かったものは良かったのです。

少し脱線しましたが、霜月は普通にしていればかわいい女の子だと思います。アンチの方も、何度も見ればその良さがわかったりわからなかったりするかもしれません。

私は当初、霜月がどうしても許せませんでした。なぜ許せないのか、自分の考えをまとめるためにこの記事を書きました。

しかし記事のためにアニメを何度も見返しているうちに、だんだんと霜月が可愛く見えてきてしまったのです…。

単純接触効果、おそるべし!

最新作では「正義」の霜月美佳


PSYCHO-PASS サイコパス公式Twitterより引用

現在、全国の映画館で上映中の「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰」は、霜月美佳が主役の映画です。

霜月は2期とは全く違う人格を有しており、頻繁に「正義」を口にし、なんと潜在犯のために自分の危険を顧みず奮闘します

しかもラストでは、絶対服従を誓ったはずのあのシステムに…。

とにかく、2期とは全く違う霜月が見られる映画です。

「そうそうこれこれ、こういう霜月が見たかったんだよ」という人もいれば、「ふざけんな!ちゃんと罪を贖え!急に聖人面してんじゃねえ!なんで何もなかったことにしてんだよ!」という人もいるでしょう。

ちなみに私は後者です。

気になる方は、ぜひ劇場に足を運んでみてください。

まとめ

アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の霜月美佳について説明しました。

おもに2期における「視聴者が忘れないであろう”罪”」「性格の悪さ」「仕事に対する不真面目さ」に重点を置いて解説しました。

霜月への愛ゆえに、ネチネチしつこ過ぎる部分もあったと思いますが、ご容赦ください。

皮肉でなく、一周まわって霜月を好きになってしまった自分がいます。

もちろん彼女の罪は許していませんし、2期で霜月をあそこまで堕とした制作陣は、いつか彼女の贖罪をしっかり描くべきだと思います。

しかし、それはそれとして、霜月は愛すべきキャラだとも思います。

最新作の映画は3部作になっており、このあと公開予定のものにも霜月はチラッと出るようなので、私は生暖かい目で見守る所存です。

霜月美佳アンチの方々、どうかお元気で。